4月4日(土)、満開の桜に迎えられ、立教大学大学院経営学専攻リーダーシップ開発コース(通称LDC)新入生(7期生)19名の入学式とリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト(通称LWP)のキックオフが立教大学池袋キャンパスにて行われました。
新入生初めての対面授業は午前9時から14号館の501教室にて行われました。LDCはオンライン中心の大学院ですが、この日は新入生全員が1つの教室に集まりました。司会は経営学研究科助教の加藤走先生です。
「Why are you here?」と問いかけて:中原淳先生の挨拶

はじめに、経営学研究科教授、経営学専攻主任の中原淳先生から挨拶がありました。「入学おめでとうございます!みなさま、日本で最も難しい大学院入試をよくぞ突破されました。そして日本一クセツヨな大学院へようこそ。まずこの場でみなさん自身に問いかけていただきたいのは『Why are you here?』ということです。これに答えるには、この場所がどんな場所かをよく分かっている必要があります。
まず押さえていただきたいのは「ここはMBAではない」ということです。一般的なMBAは経営にまつわる幅広い知識をまんべんなく学ぶ、いわば正規軍です。一方、LDCは少数精鋭の特殊部隊です。この特殊部隊の任務は、人材開発・組織開発に特化して日本が直面する『人口減少の中で、労働力を確保する』という無理ゲーな課題にタックルすることです。この課題と格闘していただくために、みなさんは人材開発・組織開発の知識、スキルを身につけていただく必要がある、ということになります。
もう1つ大切なことは「LDCは学びのコミュニティである」ということです。みなさんは一人で学ぶのではなく、仲間と共に関わりあいながら学んでください。知の消費者でなく、知の生産者になってください。もちろん授業はいたしますが、“知識クレクレ君”になるのではなく、分からないことがあれば、声をかけあって読書会や勉強会を立ち上げ、自発的に学んでください。みなさんは7期生というコミュニティですが、その上には1~6期生たちの学びのコミュニティがあります。LDCには強いアラムナイ文化があり、先輩たちはみなさんの学びを惜しみなく助けてくれます。ですので、みなさんもこの学びのコミュニティに貢献する存在になっていただきたいと思います。
最後に…我々には夢があります。それは、修了生の中から、本を出版する人、人材開発・組織開発のトップコンサルタントになる人、教壇に立つ人、CHROになる人、起業する人…などが出て、LDCを修了した人たちが活躍する未来をつくりたい、という夢です。実際、既にそうした方々がたくさん出てきていますし、みなさんにもそうなっていただきたい、と願っています。みなさんが変わりたいと願うならば、みなさんが学びたいと願うならば、そのためのリソースは全てここにあります。全教職員がみなさんと全力で向き合い、サポートいたしますので、みなさんは2年間思い切り学んでください。ようこそLDCへ」とお祝いの言葉が送られました。
「人材開発・組織開発は自分に向けた学問でもある」:田中聡先生の挨拶

続いて、経営学部准教授、リーダーシップ開発コース主査の田中聡先生によるご挨拶です。「このAI時代において、正直なところ、最先端の知識や理論をただ知っているということに、あまり意味はありません。だからこそ、この2年間、LDCでどんな学びを得たいのか、その本質をしっかり考えていただきたいと思います。LDCには、インプットとしての学びだけではなく、コミュニティの中でしか得られない学びが豊富にあります。価値観を根底から揺さぶるような経験や、本質を突かれるようなフィードバック、想像もしなかった自分との対面…といったリアルな体験からしか得られないものこそがLDCでの学びの本質になってきます。そのためにもぜひ、自らがファーストペンギンとなって主体的に動き、豊かな学びのコミュニティをつくってください。最後に。みなさんが学ぶ人材開発・組織開発とは、他者のための学問であると同時に、自分自身に向けた学問でもあります。そのことはぜひ心に留めておいていただきたいと思います。これからの2年間、どうぞよろしくお願いします」と話しました。
「共に学びのコミュニティを育てていきたい」:加藤走先生の挨拶

次にリーダーシップ開発コース加藤走先生が「今日はみなさんとお会いできることを楽しみにしていました。私は2020年のLDCの立ち上げ時から5年ほど事務局を担当し、その間に博士号の学位を取得し、昨年度から教員となりました。専門はリーダーシップ開発です。今年から中原先生とともにリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト(LWP)の授業を担当することとなりました。みなさんと共にフレッシュな気持ちでこの7期のコミュニティを育てていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶しました。事務局スタッフの駒崎かんなさん、小澤佑季さん、橋本裕香子さんの紹介が行われた後は、席が近い新入生同士で自己紹介が行われました。
リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト始動
自己紹介を終え、少し場が和んだところで、いよいよリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト(LWP)の授業が始まりました。最初に加藤先生がリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト(LWP)のシラバスについて説明。リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトとは、チームで協働して課題に取り組みながら、リーダーシップ開発をおこなうもので、LDC生が入学後初めて行う実践プロジェクト型の授業です。この授業の最大の特徴は、チームでの活動を行っていきながら、同時に自らのリーダーシップ開発を行っていく、というところにあります。

今年のリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト(LWP)の課題は、「2026年、民間企業が抱える管理職・マネジャーにまつわる人材課題を調査し、ひとつ決め、対象者が90分で受講可能なAIツールを活用したオンラインワークショップを開発し、実施せよ!」というもの。LDCでは25年度から全ての学生・教職員・スタッフを対象に有償版の生成AI(Gemini)を導入していますが、 導入は秋学期であったため、“AIを用いたオンラインワークショップの開発”がLWPの課題となったのは今年度が初めてです。課題をどう設定し、誰を対象に、どのようなワークショップ行うのかは今後、チームで話し合いながら決めていきます。ゴールは7月4日(土)に外部参加者を招いて開催される最終発表会です。
課題が発表された後には早速リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト(LWP)を行う4チームのチーム分けが発表されました。受講生たちは早速チーム毎に集まり、自己紹介をした後はチームビルディングのためのワークに取り組みます。チーム全員で初めて行うワークはLDC生向けに用意された「人生リフレクションゲーム」。サイコロを振り、駒を進めた先の問いかけに答えることで、お互いをより深く知り合うことができるゲームです。今年はAIツールも活用するアップデートバージョン。ゲーム感覚で行うワークは、対話を広げるきっかけづくりになっているようでした。


休憩後は人材開発・組織開発に関するミニレクチャー。加藤先生から人材開発、組織開発において最も大切なことは「経営にポジティブなインパクトを与えること」である、との大前提が話されました。また、中原先生からはAI活用について「AIがWorkforceの1つになり始めている時代だからこそLDCではAIを活用した教育実験をしていきたい。しかし、自分の頭で考える、ということは手放さないでほしい」とのメッセージが伝えられました。最後にLWPを行うための注意点についての説明と、次回までの課題が示されました。いよいよ次週からはオンラインでの授業がスタートします。
2年次の先輩方による「LDC Welcome Booth」
午後13時30分からは2年次の6期生有志による新歓イベント「LDC Welcome Booth」が同教室内で開かれました。6期生から「ようこそLDCへ」と声をかけられ、教室内はたちまち和やかな雰囲気に包まれました。
最初のワークはアイスブレイクとしてお互いをもっと知るため、新入生同士ペアをつくっての自己紹介。6期生による軽妙なインストラクションにより、新入生たちの緊張もほぐれていきます。続いて、行われたのは「YOUはどうしてLDCへ?」セッション。それぞれの「Why are you here?」をシェアし全員で味わうワークです。新入生は一人ひとりが前に出て自己紹介しつつ、「誰もがリーダーシップを発揮できる職場をつくりたい」「知識と理論を身につけて一流の人事、CHROになりたい」「人の成長と事業の成長を繋げられる人材になりたい」「幸せなキャリアを歩む人を増やして日本を元気にしたい」などとそれぞれが自身の抱負を述べていました。
その後の「6期生は1年間何してた?」セッションでは、6期生の1年間を駆け足で紹介。授業やグループワークに加えて、6期生が自主的に取り組んだ多彩な活動も紹介されました。読書会の開催、授業後の飲み会、ランニング部の活動、さらには外部ワークショップへの参加など、交流と学びを深めるための取り組みが1年間を通して活発に行われていたことが共有されました。
最後は「ようこそ!LDCを知る座談会」。新入生と二年次の6期生、教職員がグループ分けされ、グループ内で新入生の疑問に答える対話セッションが行われました。新入生からは、LDCでの学びを深めるための心構えや、仕事やプライベートと学業とを両立させるコツなど様々な疑問が上り、先輩や教職員からは様々なアドバイスが語られました。先輩方から温かく迎えられ、新入生たちの不安もかなり解消されたのではないでしょうか。
その日の夜には1年次、2年次合同で先生方や事務局スタッフも交えた懇親会も行われ、さらに親睦を深めました。いよいよ7期生19名の学びの旅が始まります。


