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  • 2025.12.17
  • 授業
  • 「戦略的人事実務論」ゲスト講師を招いての対面セッションを実施

「戦略的人事実務論」は1年次の秋学期の選択授業で、10月から12月にかけて全6回、行われます。この授業は「受講生が今直面している、または近い未来に直面するであろう人事の実務について、実践の視点で人事実務を学ぶ」ことが目的です。担当は本間 浩輔先生と栗原 慎太郎先生です。

 


通常はオンライン授業ですが、11月1日(土)、2日(日)は2日間、ゲスト講師を招いての対面セッションが行われました。

 

2日間の対面セッションでは、ゲスト講師として招かれた人事の実務家に対して、在学生がインタビューを行います。対面セッションでのインタビューに向けては、在学生は、事前に自らの業務や関心をもとに、領域を選択しチーム分けが行われます。さらにそのチームがより具体的に、特に深く理解したい現象をテーマとして設定しました。その上でインタビュー当日に向けてはテーマに関する先行研究をレビューし、インタビューに向けて準備を重ねます。その一方で、教員は、領域やテーマに応じた人事の実務家をゲスト講師として招き、当日を迎えるのです。

 

今年度は、在学生の選択に基づいて、「新任管理職研修」「組織開発」「キャリア採用」「次世代経営者研修」の4つの領域を取り上げました。各チームは、ゲスト講師へ質問を投げかけ、ディスカッションを行いながら実務について学びます。本レポートでは11月2日(日)に行われた対面セッションの様子をお届けします。 

 

午前中の領域は「キャリア採用」について。テーマに関する経験を有する実務家3名がゲストとして登壇し、テーマの担当チームがゲストに質問を重ねていきます。担当チームは、事前に先行研究について調べ、テーマについての学びを深めながら、テーマに対する実務面での課題を整理し、様々な観点からゲストへの質問を準備しました。ゲストからはそれぞれの実体験に基づく示唆に富むお話をいただき、人事に携わる実務家のリアルな声を聴くことができる貴重な機会となりました。午前中のセッションの終わりには、関連領域の研究者がサプライズゲストとしてオンラインで登場。セッションについてのコメントとミニレクチャーが行われました。授業後は各チームメンバーとゲストが一緒に昼食へ。午前中のセッションを振り返りつつ、交流を深めるいい機会になったのではないでしょうか。

 

午後のセッションは15:00からスタート。午後に扱う領域は「次世代経営者研修」です。テーマに応じ、新たなゲスト3名が登壇し、午前中と同様、テーマについて深堀りするインタビュー、ディスカッションが行われました。インタビュー中も要所要所で、本間先生から本質的な問いかけがされ、オブザーバー参加の修了生も巻き込みながら、議論はさらに深まっていきました。さらに午後のセッション後にも、特別ゲストとして経営者育成のスペシャリストがオンラインで登場。本間先生と特別ゲストによるQ&Aセッションを通して、これまでの議論とは異なる観点からテーマについて捉え直す機会となりました。

 

授業終了後は先生やゲストを交えた懇親会の場も設けられ、まさに朝から晩まで「戦略的人事実務論」漬けの2日間となりました。

 

本間先生はこの授業で「教員が教えたいことを教える」から「受講生たち自らが学びたいことを学ぶ」へと「学びの矢印を変えることに挑戦したい」と話します。「理論や知識を体系的に学ぶことはもちろん重要ですが、学んだ知識を使えるようにする、ということもまた重要です。栗原さん、事務局の駒崎さんと相談し、この授業では、学びたい領域を選択できるようにし、今すぐ自分たちが学びたいこと、もしくは自分たちが使う可能性が高いことを学べる機会をつくることにフォーカスしました。また、この授業は、1年次の秋学期のコンサルティング(人材開発・組織開発論2)そして、2年次のリーダーシップ・ファイナル・プロジェクト(LFP)へバトンをつなぐものでもあります。コンサルタントとして、クライアントから話を聞き出し、コンサルテーションを行っていくためにはインタビュースキルが求められます。コンサルタントとして本格的なインタビューを行う前に、仮説を立て、質問を用意してインタビューする…という経験を持ってもらったほうがいいと思い、このような機会を設けました」

 

LDCの修了生でもある栗原先生は「1年次の間に、自分自身で学びたいことを、思い切り学ぶことができる機会を提供したい、と考えました。1年次の秋学期の人材開発・組織開発論2そして、2年次のリーダーシップ・ファイナル・プロジェクト(LFP)は、あくまでもクライアントの課題解決を目指すものなので、必ずしも自分が興味のあるテーマに取り組めるとは限りません。だからこそ、この授業を通して、1年次の間に自分が興味のあるテーマ、学びを深めたいテーマについて真正面から取り組めるようにしたい、と思ったのです。知識を学ぶことはAIでもできます。人事実務について語れる実務家やテーマについて詳しい専門家の方々にいらしていただき、直に質問を投げかけることで、リアリティのあるお話をうかがうことができました。この2日間で得られた実践知をアカデミックレポートにまとめていただくことがこの講義のゴールとなります」とお話しされました。

 

「戦略的人事実務論」の授業を経て、LDC生の学びの日々はまだまだ続きます。