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  • 2025.05.22
  • コースの運営
  • LDC事務局インタビュー(後編) 2025年春、どうなる!?LDC事務局

リーダーシップ開発コース(LDC)における学びの場づくりを支えてきたLDC事務局ですが、2025年4月から体制が大きく変わりました。LDC事務局は、いったいどうなっていくのか?後編は、事務局メンバーの小澤佑季さん、そして新メンバーとなる駒崎かんなさんにお話を伺ってきました。

 

 

小澤佑季さん 
事務局⇒事務局主担当

―小澤さんは2023 年からLDC事務局でお仕事をなさっています。そもそも、LDC事務局で働くことになった経緯を教えてください。

小澤 私も立教大学経営学部出身です。在学中はずっとBLPに関わっていて、よく事務局に入り浸っているような学生でした。といっても、SA としてコースの運営に興味があり、事務局の隣にいてSAとのハブのような立ち位置で活動していた感じです。その頃は、加藤さんがBLP事務局を担当なさっていたので、学生支援スタッフとしてインターンをさせてもらったりしていました。加藤さんには「卒業後も事務局で働きたいです」とお伝えしていたのですが、学ぶ場や働く場に関わりたいという思いで就職活動をして不動産の管理会社に入りました。



―どんなお仕事をなさっていたのですか?

小澤 ビルのオフィス管理です。契約の金額交渉から工事の見積もりまで、本当に様々なことを経験させていただきました 。働く方々の環境づくりに携わることにやりがいも感じていましたが、あるとき、LDC事務局前任の井上裕香子さんから「LDC事務局に来ませんか?」というお話をいただきました。卒業して時間が経ってもこうして声をかけてくださることがうれしかったですし、学生時代からの憧れの場所で働きたい!と強く思ったのを覚えています。



―それでLDC事務局で働くことになった、というわけですね。実際に働き始めてみていかがですか?

小澤 LDCは私が卒業した後にできたコースであり当時は学部のBLPの方しか知らなかったので、授業内容もすごく高度なことをやっているし、在学生は社会人としてみなさん活躍なさっている方ばかりですし、最初のうちは、ただただ「すごいなー」とみなさんを見上げているような感覚しかありませんでした。ですが、鹿島さんが手を引っ張ってLDC生の輪の中に入れてくださったり、LDCのみなさんが声をかけてくださったりするうちに慣れてきて、徐々に自分からその場に入って行けるようになってきました。教職員のみなさんもLDCのみなさんも、とにかく人が好き、というか、人との関わりを大事にしている方々ばかりなので、最近はつくづく「この環境で働けて良かった」と思っています。



―事務局で働くなかで 感じる自身の変化はありますか? ?

小澤 そうですね。事務局の体制が、気づいたらメンバーが横にいてくれるような感覚で、それがありがたかったですね。私はつい一人で抱えこんだり、やりすぎてしまったりする傾向があり、他の人に任せたり、頼ったりする“ヘルプシーキング”が苦手だったのです。ですが、今は「私」という個人としてではなく事務局というチームの一員として仕事をしている、という感覚があって、これこそ私がやりたかった働き方だ、という気がしています。



―LDC事務局の良さは?

小澤 常に「もっと良くするためには何ができる?」という議論を全員が全力でしているところが、組織として素晴らしいなと感じています。みなさん本当に邪念が一切なく、「こうしたらLDCはもっとよくなると思う」といろんなところから声を上げ、それに真剣に向き合って話し合っていて…それがすごく楽しいです。



―新しくLDCに入ってくださる方々へ一言ご挨拶をお願いします。

小澤 私はLDCが大好きで、LDCに入ってきてくださる方のことも大好きです。一緒にLDCという場をつくっていき、みなさんにもLDCを大好きになっていただけたら嬉しいです。




 

 

駒崎かんなさん 
LDC4期修了⇒LDC事務局へ

―LDC事務局の新メンバーとなる駒崎さんは3月にLDCを修了したばかりの4期生であり、作業療法士でもあります。そもそもなぜLDCで学ぼうと思われたのか、入学の理由を教えてください?

駒崎  作業療法士とは、日常で必要となる「食事」「入浴」「更衣」といった日常生活動作能力や「料理」「買い物」「公共交通機関の利用」などの応用的動作能力、地域活動への参加や就学・就労といった社会的適応能力を維持・改善し、「その人らしい」生活の獲得を目的にリハビリテーションを行う専門職です。身体とこころに障がいを持った方など、日常生活に支援を必要とするすべての方が対象です。身体だけでなく、こころ(精神機能面)が重要で、うつ病や依存症、心に何かしら傷を負った方も含めて、その人がその人らしく生きていけるように日常生活のサポートするのが仕事です。ここからは私のキャリアとなりますが、もともと回復期リハビリテーション病院に3年勤め、その後地域のデイサービスに2年勤めた後、地域のデイサービスで非常勤として勤務を継続しながら、医療系の大学で作業療法学科の教員として学生の教育サポートを行う仕事をしていました。作業療法士の仕事をやっていくなかで、病院組織やリハビリテーション組織の様々な問題に直面し、どう対処していけばいいのか悩んでいたときに、職場の上司がLDCを勧めてくれたのがきっかけです。



―作業療法士を取り巻く組織の問題というのは、具体的にどのようなものでしょうか?

駒崎 作業療法士の仕事は単独では成り立ちません。患者様を取り巻くチーム内での多職種連携が重要なのですが、実際にはチーム内に権力構造があったり、職種ごとに方向性の違いがあったりして、なかなかうまく連携ができていないのが現状です。また、リハビリテーション科としての組織にも問題があることも少なくありません。自分たちが楽しく働けていなければ、患者様に対して還元できるものも少なくなると私は思っている人でして、これだけチーム医療・多職種連携が大事、コミュニティが大事、と叫ばれているにもかかわらず、なぜうまく機能しないのか、常々疑問に感じていました。組織がうまく回っていないことで、患者様に還元できるものが限られていたり、リハビリセラピストがこころに傷を負ってしまったりするのを見ているともやもやしてしまって。なんとかしたくても、そもそもリハビリテーション業界で人材開発や組織開発に関することを専門的に学んでいる方も少なく 、個人が「勘と経験」で解決するには限界があると感じていました。



―組織についてなにか働きかけができないかと思われたわけですね。

駒崎 はい。「自分が組織に働きかけることで、患者様と組織に対して価値発揮できる人間になりたい」という思いがありました。 その旨を上司に伝えたところ、「LDCで学んではどうか」と勧められ、 受験に至ったという経緯です。



―それでLDCに4期生として入学し2年間の学びを経て晴れてこの春に修了なさった、というわけですが、なぜ修了後、LDC事務局で働こうと思われたのですか?

駒崎 LDC4期生として在籍していた 2年間は、学ぶことが本当に楽しくて楽しくて…。素晴らしい仲間や先生方、事務局のみなさんと出会えたことを本当に感謝しています。人と組織をより良くするために貪欲に学び、熱く議論を重ねるLDC生のみなさんと過ごすうち、もう少しLDCにコミットし続けたい、貢献・恩返しがしたいという想いが生まれてきました。そんな時、偶然事務局から「事務局で一緒に働きませんか?」とお声をかけていただき、入職という経緯に至りました。



―迷いは無かったのですか?

駒崎 迷いはなかったです。 LDCから離れてしまうことで、学びへのコミットメントが薄れてしまうのではないか、入学前の自分に戻ってしまうのではないかという不安があり、もう少しLDCに関わっていたいという気持ちがあったので、嬉しかったです。修了生として経験を伝えることもできますし、作業療法士や大学教員というキャリアもそうですが、基本的に人が好きで、支援的な立場で人を支えることが 自分の強みだと感じているので、そこを活かせるのではないかとも思いました。4月以降は作業療法士として患者様にリハビリテーションを行う臨床現場の仕事もこれまでと同様継続しつつ 、事務局業務に携わらせていただく予定です。またリハビリテーション業界に人材開発・組織開発を広めていくための活動も行っていく予定です。



―事務局に修了生がいることは、在学生にとって非常に心強いことだと思います。最後にLDC生に向けて一言お願いします。

駒崎 私にとってLDCの2年間は、最高に楽しくて、贅沢な学びの時間でした。今度は事務局の一員として、皆さんと一緒に豊かな学びの場、最高の学び場を作っていけることを大変楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。