4月5日(土)、満開の桜に迎えられ、立教大学大学院経営学研究科経営学専攻リーダーシップ開発コース(通称LDC)に入学したばかりの6期生20名とリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト(LWP)のキックオフと Welcome Boothが立教大学池袋キャンパスにて行われました。
新入生初めての対面授業は12時から14号館の501教室にて行われました。LDCはフルオンラインで修了可能な大学院ですが、この日は全員が1つの教室に集まりました。

はじめに、経営学研究科委員長、山口和範先生からのビデオメッセージが流れました。「入学おめでとうございます!このコースは2020年にパーソル総合研究所さまのご支援によりスタートしたものです。開講から5年が経ちましたが、2025年からの5年も引き続きご支援をいただけることなりました。」「2024年の8月、立教大学経営学部及び大学院経営学研究科は、世界的なビジネス教育の認証評価機関AACSB(The Association to Advance Collegiate Schools of Business)による認証を取得しました。みなさまは、世界的なビジネス教育を行っているとのお墨付きを得た教育機関で研究、学びを進めていくことになります。なお、入学にあたり、みなさまにお願いしたいことがあります。LDCはみなさまをお客様扱いすることはありません。みなさまが学びの場、研究の場を一緒に創っていくコースです。そこが、他の大学院と一番違うところです。教職員一同、2年間、全力でお支えしますので、一緒にいい学びの場をつくっていきましょう」とお祝いの言葉が送られました。

続いて、4月よりサバティカル休暇(研究専念期間)に入られた中原淳先生によるご挨拶です。「みなさま、日本に唯一のクセの強い大学院、LDCに入学おめでとうございます。なによりも大事なのは“Why are you here?”ということです。これに答えるには、まずはこの場所がどんな場所かをよく分かっている必要があります。LDCは少数精鋭の特殊部隊です。この特殊部隊の任務は、人材開発・組織開発に特化して日本が直面する最大の課題にタックルすることです。最大の課題とは『急速な人口減少の中で、労働力を確保する』という無理ゲーです。みなさんには人材開発・組織開発の知識、スキルを身につけて、この課題と格闘していただかなくてはなりません。そのために、脳がちぎれるほど学び、声が枯れるほど議論してください。LDCは学びのコミュニティです。みなさんは一人で学ぶのではなく、仲間と共に関わりあいながら学び、知の消費者でなく、知の生産者になってください。分からないことがあれば、声をかけあって読書会や勉強会を立ち上げ、自発的に学んでください。みなさんには、日本の人材開発・組織開発の先導者になっていただきたい、と考えています。実際、修了生の中には、HRD・ODのトップコンサルタントになった人、教壇に立っている人、起業した人も出てきています。とはいえ…私はサバティカル休暇中のため、今年度はおりません。私自身も学び直して1年後、みなさまにアップデートした知識をお伝えしますので、楽しみに待っていていただけたらと思います」と話しました。

続いて、今年度より中原先生に代わって授業を担当する田中聡先生が挨拶しました。「みなさま、入学おめでとうございます。ここまで人づくり、組織づくりに関わる専門的な科目が集まっている大学院は、LDCの他ありません。2年間、どっぷりと学びに浸っていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします」と挨拶。
次に藤澤広美先生が、「お会いできるのを本当に楽しみにしておりました。みなさんは今出会ったばかりですが2年後修了するときには、唯一無二のラーニング・コミュニティになっていると思います。相互作用による変化も楽しみにしております!」と挨拶。今期から授業運営のサポートを行う加藤走先生は「私は教員になってまだ5日目、その前はLDC事務局を担当していましたので、今は自分自身が事務局側ではない、というのが少し不思議な気持ちでいます。リーダーシップ教育論の授業も担当しますので、みなさん、どうぞよろしくお願いします」と挨拶。その後事務局スタッフの駒崎かんなさん、小澤佑季さん、広報井上佐保子さんの紹介が行われた後、まずは席が近い人新入生同士で自己紹介が行われました。
少し場が和んだところで、リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト(以下、LWP)の授業が始まりました。LWPとは、人材開発・組織開発、リーダーシップ開発の様々な概念を体感することを目的に、チームで協働して課題に取り組みながら、リーダーシップ開発をおこなう入学後初めての実践プロジェクト型の授業です。
最初に田中先生がLWPのシラバスについて説明しました。この授業の最大の特徴は、チームでの課題解決活動を行っていきながら、同時に自らのリーダーシップ開発を行っていく、というところにあります。今年度のLWPの課題は、「2025年、民間企業が抱える20代若手社員にまつわる人材課題を調査し、1つ決め、対象者が 90 分で受講可能なオンラインワークショップを開発し、実施せよ!」というもの。課題をどのように設定し、誰を対象に、どのようなワークショップ行うのかは、これから各チームでグループ活動を通して決めていきます。ゴールは7月5日(土)に外部参加者を招いて開催される最終成果報告会です。


休憩後はLWPで課題解決を行う4チームのメンバー構成が発表となりました。受講生たちは早速チーム毎に集まり、自己紹介をした後はチームビルディングのためのワークに取り組みます。チーム全員で初めて行うワークはLDC生向けに用意された「人生リフレクションゲーム」。サイコロを振り、駒を進めた先の問いかけに答えることで、お互いをより深く知り合うことができるゲーム。自身の来し方を振り返りつつ、駒を進めて行き、ゲームの最後には、LDC修了後の未来の姿を描きます。どのチームも話が尽きない様子であっという間に時間が過ぎていきました。
最後は田中先生からLWPでの課題解決に向けて人材開発・組織開発に関するミニレクチャーが行われ、藤澤先生からLWPを行うための注意点についての説明と、次回までの課題が示されました。いよいよ次回からはオンラインでの授業がスタートします。
15時30分からは2年次の5期生有志による新歓イベント「LDC Welcome Booth」が同教室内で開かれました。5期生が和気あいあいとした様子で現れると、教室がたちまち活気づきます。総合司会を務めるのは航空会社勤務の在学生ら3名。機内アナウンス風 “ウェルカムアナウンス”と、5期生の紹介を兼ねた“ウェルカムムービー”で晴れやかに新歓イベントが始まりました。
最初のワークはお互いをもっと知るため、新入生同士ペアをつくっての自己紹介。5期生による軽妙なインストラクションにより、新入生たちの緊張もほぐれていきます。続いて、行われたのは「種と芽吹きセッション」。それぞれの「種(LDCに入学した理由)」と「芽吹き(2年後どうなっていたいか)」を全員にシェアするワークです。新入生一人ひとり前に出て自己紹介し、「人の強みや個性を発揮させることができる組織作りのプロになりたい」「理論をもって課題解決でき、経営に対してロジカルに提言できる人になりたい」「最高のチームづくりの達人になりたい」などと自身の抱負を述べていました。
最後は田中聡先生、加藤走先生、2年次の5期生2名が新入生たちからの質問に答えるパネルディスカッション。LDCでの学びを深めるための心構えや難所をうまく乗りきるためのコツなど、1年間学んできた先輩ならではのアドバイスが語られました。先輩方から温かく迎えられ、新入生たちの不安もかなり軽減されたのではないでしょうか。
その日の夜には1年次、2年次合同で教員や事務局スタッフも交えた懇親会も行われ、さらに親睦を深めました。いよいよ6期生の2年間の学びの旅が始まります。
