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  • 2023.05.20
  • 修了生の声
  • 修了生インタビュー「学部生から大学院へ。年上の社会人の方々とも同期として切磋琢磨することができました」

加藤柚季さんは学部から大学院へと進む経営学部の5年間一貫プログラムの修了生です。大学4年進級時にLDCへ入学し、2023年3月に修了。4月からは新社会人となる加藤さんに、2年間の大学院生活を振り返っていただきました。
 

LDC二期修了生 加藤柚季さん(5年間一貫プログラム修了)

 
―ご修了おめでとうございます。まずはLDCに入学したきっかけから教えてください。

加藤さん(以下、敬称略) 一番大きなきっかけは、立教大学経営学部のコアカリキュラムであるビジネス・リーダーシップ・プログラム(以下、BLP)を履修したことです。大学1年生のときにBL0、BL1を履修し(BLPはBL0、1、2、3など一貫の授業の総称となります。)、リーダーシップについてもっと学びたいと思い、大学2年生の6月に5年間一貫プログラムに応募することを決めました。その後、BL3を履修し、大学院進学への思いは確信となりました。単位条件をクリアし、面接を受けるなどして、大学4年にLDCの1年次に入学し、大学卒業後1年間は大学院生としてLDCの2年次を履修。3月に無事、修了することができました。

 
―大学4年生で社会人大学院へ入学されたということですが、最初は不安もあったのではないですか?

加藤 5年間一貫プログラム生は私を入れて2人だけだったので、最初はものすごく緊張しました。大学時代、大人、社会人と関わる機会がほとんどなかったので、「敬語がうまく使えるかな」といった初歩的なところから不安でした。ですが、始まってみると、自分でも驚くほど、すぐに馴染むことができました。みなさん人や組織について学びに来ているということもあって、人に対してしっかりと向き合う姿勢を持っている方ばかりで、不安はすぐに無くなりました。もちろん、年齢差はあるので、社会人の方々には敬語を使って話していましたが、それ以上に、同期としてフラットな関係を築くことができたと思っています。学生として軽く扱われているということもなかったですし、BLPのことを聞いてくださるなど、むしろ私の経験を尊重してくださった印象です。

 
―1年次の授業はいかがでしたか?

加藤 リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトでは、チームで扱ったテーマが学生をターゲットにしたものだったので、私としてはやりやすかったです。内容もBLPに近く、どこかBLPと地続きな感覚がありました。経営学概論などの授業は学部時代にも学んでいましたので、再履修、復習みたいなところもあり、より理解を深めることができたように思います。苦戦したのはデータ・アナリティクス演習の授業です。学部時代から統計には苦手意識があり、ずっと学ぶことを避けていたので、自分としては大きなチャレンジでした。最初のうちは全くついていけませんでしたね…。

 
―1年次の秋学期には人材開発・組織開発論2とDA演習でリアルクライアントに対して課題解決を行います。社会人経験の無い加藤さんに大きなチャレンジだったのではないですか?

加藤 かなりタフな経験だったように思います。ウェルカムプロジェクトと違って、テーマも学生ではなかったですし、リアルクライアントに対して人材・組織開発のプロとしての課題解決が求められます。週に何度も打ち合せして、パワポをそのたびにチームで練って…初めての経験でしたし、やはり学生ということで気後れするところがありました。貢献できるかどうか不安でしたが、チームの方々が私の得意分野が活かせる部分を任せてくださり、それが本当にありがたかったです。私はイラストやデザインが得意なので、パワポのデザインを担当させていただきました。クライアントに対して研修を行うときも、対象者が比較的若い方々だということで、イラストを入れるなど堅苦しくないデザインを心掛けました。その時に活躍したのが、私が描いた「たま」のイラストです。

 
―2期生のシンボル的なキャラクター「たま」は加藤さんが描いたものだったんですね。みなさんに気に入っていただいているというのは嬉しいことですね。2年次は1人でクライアントワークを行うリーダーシップ・ファイナル・プロジェクトですが、社会人経験のない加藤さんはクライアント選びが大変だったのではないですか?

加藤 はい。クライアント選びがとにかく大変でした。最初は親の勤務先の学校にお願いしてみようとアプローチしたのですが、多忙ということで受け入れていただくことができませんでした。途方に暮れていたところ、同期の方がクライアント企業を紹介してくださいました。担当者の方にお会いしてみると、とても協力的な方で、私が専門知識を持っているというところに価値を感じてくださり、「いい論文が書けるよう、一緒にがんばりましょう」と鼓舞してくださって、ありがたかったです。プロジェクトの開始時期は他の人達よりも少し遅くなってしまったのですが、クライアント組織に対して調査を行い、理念浸透を図るための研修の実施、効果測定、評価まで快く協力してくださいました。

 
―ファイナルプロジェクトをしっかりとやり遂げ、晴れて修了することができたわけですが、終えてみていかがでしたか?

加藤 「やろうと思えば、こんなことまで自分一人でできるんだ」と思えて、大きな自信となりました。クライアントからも「柚季さんなら、必ずやり遂げると思っていた。しっかりと成果につなげることができたし、我々も関われて良かった」と言っていただき、本当にうれしかったです。大学入学時、18歳で初めてBL0をやった時は、同級生同士でプロジェクトを進めていくだけでも大変だったのに、実際の企業に対してのコンサルティングを一人でやり遂げたのかと思うと「成長できたな」と思います。

 
―学生としてLDCで学ぶ経験は加藤さんにとって、どのようなものでしたか?

加藤 まず、入学前に抱いていた不安は全く意味のないものだったと思っています。他の社会人大学院だったら違ったかもしれませんが、LDC生の方々は、年齢などにとらわれず、それぞれのバックグラウンドを尊重して接してくださったので、私でも年上の社会人の方々と、同期として対等な人間関係を築くことができました。今では気軽にお話ができるたくさんの親戚ができたような感覚です(笑)。これから社会人生活が始まりますが、困ったときには「助けてください」と相談することもできますし、気軽に「ご飯行きましょう」と声をかけることができる間柄です。みなさん、様々な世界で活躍なさっている方ばかりですし、学生時代に社会人の方々とこのような関係を築けたというのは、本当に得難い経験だったように思います。

 
―LDCの2年間でご自身が変わったな、成長したな、と感じるのはどんなところですか?

加藤 もちろん、知識や理論などを学べたということも大きいのですが、それ以上に人と関わるうえでの全てのエッセンスを学べたように思います。人と関わるうえで何を考えるのか。どんな気持ちが、どんなことが求められているかなど、友人との関わりでも、相手が何を求めているのかを汲み取って話せるようになったように思います。

 
―加藤さんはLDCで学びながら就職活動もなさっていたわけですが、就活との両立は大変だったのではないですか?

加藤 それが、そうでもなかったです。LDCで社会人の方々と共に学んだことで、誰に対しても物おじせず話せるようになったためか、面接でガチガチになってしまったり、話せなくなってしまったりするようなことが全くありませんでした。また、就活で接する担当者の方々はみなさん人事ですので、話題も波長も合う方ばかりで(笑)。「人と組織の変革に関わる仕事がしたい」と志望動機を伝え、LDCで学んでいることを話し、現在の会社から内定を得ることができました。

 
―社会人としての目標はなにかありますか?

加藤 希望していた通り、コンサルティング会社に入社することができたので、今後はLDCで学んだことを実践の場で活かしていきたいです。いつか、私が二期生の方々の年齢に達したときには、今の二期生の方々以上に成長していたいですね。私は同期の方々よりも若くしてLDCで学んだので、みなさんを越えるくらい成長することが目標です!

 
―学部生でLDC入学を検討している後輩の方になにかメッセージをいただけますか?

加藤 社会人になってからでなければ、難しいのではないか?という心配は全くありません。LDCは通常の大学院やMBAとは全く違います。私は学び合う仲間との関わりが、楽しくて楽しくて仕方なかったです。BLPを通して、リーダーシップについてもっと学びたい、もっと深めたい、と思う方がいれば、ぜひ前向きに入学を検討してほしいと思います。