ニュース

ニュース

  • 2022.05.06
  • 修了生の声
  • 修了生インタビュー「この2年間は、大学4年間の倍は勉強したように思います」

2022年3月に修了となった田中 義明さんにLDCで学んだ2年間の大学院生活を振り返ってお話いただきました。


LDC一期修了生 田中 義明 さん(専門商社 人事担当)

          (写真右が田中さん)


―ご修了おめでとうございます。2年間、お疲れ様でした。そもそも田中さんがLDCに入学されたのはどういった経緯だったのですか?

田中さん(以下敬称略):私は2011年から今の会社で人事の仕事に就いております。10年近いキャリアの中で、社労士やキャリアコンサルタントの資格を取得するなど、それなりに勉強してきたのですが、もう少し専門性を高めたい、という気持ちがありました。そんな折、中原先生のセミナーでHRの社会人大学院が開講されることを知り、立教大は私の出身校でもあるので、これは何かの縁かもしれない、と思い切って申し込んでみました。とはいえ、50代半ばでしたし、説明会にはものすごい人数が集まっていたので、「まあ記念受験だな」というやや軽い気持ちで受けてみた、というのが正直なところです。


―実際入学ということになっていかがでしたか?

田中:開講直前にコロナ禍となり、「果たして授業はできるのだろうか?」と心配していたのですが、先生方と事務局の方々が急ピッチでオンライン受講できる態勢を立ち上げ、予定通り授業が始まったので驚きました。入学ガイダンスで中原先生が「学びは止めない」と力強くおっしゃっていたことが心に残っています。


―入学後すぐに取り組まれたリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトはいかがでしたか?

田中:社会人大学院での初めてのグループワークということで、肩に力が入っていましたが、いい意味で緊張感があって、印象に残っています。座学、知識だけではない、今までとは異なる学びの場である、とは分かっていたものの、文献を探し出すところから自分達で動かなければならない、ということでかなり戸惑いました。ただ、それは2年間通してずっと続きます。「自分たちの学びは自分たちでつくる」ということをスタート時から経験できたのは良かったように思います。


―その後、様々なグループワークがありましたが、思い出に残っているものはありますか?

田中:1年次秋学期の人材開発・組織開発論2です。実際にクライアントを探して課題解決を行っていく授業だったのですが、チーム内の1人に負荷がかかるような形になってしまい、メンバー同士の考え方の違いもあって、ぶつかってしまったり、関係がぎくしゃくしてしまったりしたのです。そこで、ある時点から「お互いに思っていることを言葉にしよう」とチーム内で話し合うようになりました。最終的にはゴールにたどり着いた、やり切ったという感覚を得ることができたのですが、とても思い出深いできごとでした。


―入学直前に、急遽オンライン開講となったわけですが、2年間オンラインで受講されてみていかがですか?

田中:今となってはオンラインで良かった、と感じています。特に金曜夕方のオンラインというのは、とてもありがたかったですね。グループワークも全てZoomだったので、かなり時間はとられましたが、もしもこれが対面だったら…と思うと、同じような活動を行うのは、難しかったのではないかと思います。2年次は1人で作業を進めなければならなかったので、その意味では、1年次以上に時間がとられていましたね。夜な夜な準備し、土日もずっとやっていました。この2年間は、大学4年間の倍は勉強したように思います。


―リーダーシップ・ファイナル・プロジェクトではどのような実践をなさったのですか?

田中:自社内でシニア社員活性化の取り組みを行いました。シニア社員についての問題意識は持っていたものの、人事部門として一歩踏み出して働きかけを行うことで、自分たちの行動変容にもつながったと感じています。今回、1on1などの施策をおこなったのですが、人事が一緒になって動けばマネジャーたちも協力的になってくれる、ということが分かりました。実際、施策の効果も実感してもらえているので、今後も取り組みを続けていくことになっています。


―ファイナル・プロジェクトによって、人事部門としての新たな動きが出てきたわけですね。田中さん自身はLDCの2年間で、どのような学びを得たと感じていますか?

田中:非常に実践に近い学びである、ということを感じました。職場で研修を行う際などにも、学んだ内容をすぐに活かすことができました。一方で、自分の中に理論のバックボーンができていることも感じており、これまで持論、経験則だけで行っていたことにも、説得力を持たせることができるようになってきたように思います。また、この2年間、「自分の行動を俯瞰して見るように」ということを頭に叩き込まれたせいか、職場でも自分自身の行動がどのような影響を与えているのか、といったことを意識できるようになってきた気がします。


―今後は2年間の学びをどのように生かしていきたいですか?

田中:これまで30年以上働いてきまして、営業やマーケティングといった仕事もやってきましたが、最終的には今の人事、組織絡みの仕事をやっていこうと考えていますので、その中で、自分なりの納得感を持ちながら組織に貢献していきたいです。LDCでリーダーシップのことをこれだけ学んできましたし、石川先生の、誰もが発揮できるシェアードリーダーシップのような考え方を社内に根づかせることに尽力できれば、と考えています。


―最後にLDCへの入学を希望している方にメッセージなどあったらお願いします。

田中:本気で取り組めば、たくさんのことが学べますし、それらを実践に活かすことができるようになると思います。コース全体のカリキュラムもとてもよくできています。1年次に理論的な基礎を固めつつ、グループでプロジェクトを実践する機会があったからこそ、2年次のファイナル・プロジェクトを一人でやり遂げることができたのだ、ということが今になってみて分かります。入学時には、自分はファイナル・プロジェクトで何がしたいのか、といったことも漠然としていましたが、1年間学んだ後には、やるべきこと、やりたいことも、かなり具体的に絞られてきました。なにより、LDCは共に学ぶ方々が素晴らしいです。非常に学ぶ意欲の強い方ばかりでしたので、刺激になりましたし、最後まで続けられたのもメンバーに恵まれたおかげだと感じています。それと、2年間の学びを支えてくれた家族にも感謝したいですね。ありがとうございました!