4月2日(土)立教大学大学院経営研究科経営学専攻リーダーシップ開発コース(通称LDC)3期生の入学式、ガイダンス、リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトのキックオフが立教大学池袋キャンパスにて行われました。新入生は社会人18名と5年間一貫プログラム生2名を合わせた20名です。
午前10時から14号館の501教室にてガイダンスが行われました。17名が対面参加し、3名がオンラインで参加しました。
はじめに、経営学研究科委員長山口和範教授が挨拶。「入学、おめでとうございます。LDCのコースがスタートしたのは2年前。2022年3月末に初めての卒業生が出ました。1つ、みなさんには、お願いしたいことがあります。LDCでは、我々が一方的に学びのサービスを提供するというスタイルを取っておりません。みなさんも、我々教職員スタッフと「ともに」学びの場を一緒につくっていく、という姿勢で取り組んでいただきたいと思います。私たちもみなさんの学びを全力でお支えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
続いて、リーダーシップ開発コース主査 中原淳教授からの挨拶。
「みなさま、入学おめでとうございます。まずは、厳しい入試をくぐり抜けて今この場にいることを誇りに思っていただきたいと思います。LDCの特徴は3つ。1つめは経営学に基づきながら人事、人材開発、組織開発に特化した大学院であるということです。これから2年間、みなさんには人と組織の課題に格闘していただきます。LDCでは、学ぶうちに、部署異動、転職、キャリアチェンジする人も多いです。この講座で学んだことを活かし、自分の活躍できる場所を選んでください。自分の舞台は、自ら選んでください。2つめはアクションリサーチ型の大学院、というところです。アカデミックな基盤を持ちながら、しっかりと実践を行っていくというのが特徴です。最初はチームで取り組んでいき、最後は1人で課題解決を行うことができるようになるのが目標です。3つめは、LDCはみなさんで「ともにつくりあげる大学院」だということです。だからこそ、この少数精鋭で、必修が多いコース制度をとっています。2年間、みなさんお一人お一人としっかり向き合ってやっていきたいと思いますので、ぜひ共に学び合いながらやっていきましょう」
授業運営のサポートを行う事務局スタッフの紹介の後は、新入生の自己紹介タイムです。一人ひとりが前に出て、自己紹介しながら今の気持ちを表す漢字を掲げ、「ワクワクしつつ、緊張している複雑な気持ち」「みなさんと共に学び合いたい」「自分の可能性を拓きたい」「新しいことが始まるワクワク感」「覚悟を持って取り組みたい」などと、新たな学びの日々に向けての決意を述べていました。その後はLDC事務局の加藤走さんからコースの履修方法、ツールの説明などLDCでの学び方や過ごし方についての説明が行われました。
休憩をはさみ、後半はコースの特徴について。LDCは、修了必要単位30単位のうち24単位が必修となっている「必修中心のプログラム」、社会人が学びやすい「金曜夜と土曜日に授業をオンライン開講」、実務に活かせる学びを目指し、様々な分野の専門家を集めた「実務家教員による実践的教育」といったところが主な特徴です。また、より良い学びのために毎年のようにコース内容がブラッシュアップされているのも特徴の一つ。今年度も新たに3科目が設けられました。さらに「メンター教員」の発表もされました。LDCでは、それぞれの学習、キャリアなど様々な相談に乗り、学びをサポートするためにメンター教員制が設けられています。
午前中最後には、立教大学経営学部(COB)の学部生および大学院生全員が「リーダーとして社会に貢献する行動をとる」との誓いを立てる「プレッジ(Pledge)」の説明がありました。昨年から透明なシールに署名をし、それを1枚の用紙に張り付ける方式となりましたが、全経営学部生が署名したプレッジは毎年、学部長室に飾られています。午前中のガイダンスは、これで終了。午後は入学式や健康診断などが行われました。
午後16時~17時は2年次の在学生有志が企画したLDC Welcome Boothが同教室内で開かれました。2年次は14名(オンライン3名)が集合。「入学したてで不安もあることと思います。我々もちょうど1年前からLDCで学び始めた時、同じような気持ちでした。気になることなどあれば、1年間LDCをやってきた我々にぜひ気軽に聞いてもらいたいし、1年次、2年次との交流を深めていかれたらと思います」と企画趣旨が伝えられた後は、1年次、2年次、数人ずつのグループをつくって交流タイム。「ウェルカムプロジェクトのメンバー分けがめちゃくちゃ重要なんですよー」「学ぶ内容は非常にレベルが高いので、社内でも自信を持って発言できるようになりました」など、先輩方の本音トークを聞くうち、どんな緊張していた新入生たちの表情もぱっと明るくなり、和やかな情報交換の場となっていました。
18時からは入学後初めての実践プロジェクトとなるリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト(LWP)のキックオフが行われました。LWPでは、人材開発、リーダーシップ開発の様々な概念を体感することを目的に、チームで協働して課題に取り組みながら、リーダーシップ開発をおこなっていきます。
まずは中原教授が登壇。先生方、事務局スタッフの紹介が行われた後は4名1組、席順でチーム分けがされ、チーム毎の自己紹介タイムが始まりました。オンライン受講の方1名は、教室のメンバーとZOOMでつないでの参加です。午前中のガイダンス時は緊張した雰囲気でしたが、1日を過ごす中で緊張がほどけ、だいぶ和やかな雰囲気になっていました。続いてシラバスの説明です。LWPの授業目的は下記の5つ。
1.リフレクション・フィードバックなど⼈材開発、組織開発に必要な概念を、異種混交チームでの課題解決を通して学ぶこと
2.倫理的側⾯に配慮しながら、学習効果の⾼いミニワークショップを開発することができるようになること
3.異種混交チームでの課題解決プロセスをリフレクションしながら、セルフアウェアネス(⾃⼰認識)を⾼め、⾃⼰のリーダーシップ課題を明確化すること
4.リーダーシップ開発コースのカリキュラムマップを学び、かつ、リーダーシップ開発コースの⼤学院⽣としてのアイデンティティを確⽴すること
5.ZOOM などのオンラインラーニングツールに習熟し、効果的なオンラインでの教授が⾏えるスキルを体得すること
最大の特徴は、チームでの課題解決活動を行っていきながら、同時に自らのリーダーシップ開発を行っていく、というところです。中原教授は「リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトでの学びは、①聞く②チームで実践する③振り返る④フィードバックされる⑤気づくという学びです」と話します。
続いて、今年度のLWPの課題が発表されました。課題は、「2022 年において、多くの企業が抱える⼈材課題を調査し、ひとつ決めよ!」「1 の対象者が 60 分で受講可能なオンラインワークショップを開発し、実施せよ!!」という“ふわっとした”もの。人材課題をどう設定し、誰を対象に、どのようなワークショップ行うのかは、各チームでこれから練り上げていくこととなります。ゴールは7月初旬に外部参加者を迎えた形で開催される最終成果報告会です。
休憩後、今度はLWPを行う5つのチームが発表となりました。受講生たちはチーム毎に集まり、お互いに自己紹介をするところからグループでの活動がスタート。最後は人材開発、組織開発についてのミニレクチャーが行われ、次回までの課題も示されました。次回からはオンラインでの授業がスタートします。20名の長い学びの旅がはじまりました。