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  • 2021.12.14
  • 在学生の声
  • LDC在学生座談会 vol.2 「LDCでのワーク・ライフ・スタディバランス」

リーダーシップ開発コース(LDC)は、立教大学経営学部から進学する5年間一貫生の一部の学生除き、ほとんどの学生が仕事をしながら学んでいます。中には小さなお子さんの子育て中という方もいます。オンラインで学べる大学院ということで、通学の必要はないものの、果たして仕事と家庭と勉強の両立はできているのでしょうか。現役のLDC在学生4人に集まっていただき、それぞれの「ワーク・ライフ・スタディバランス」はどうなっているのか、お話をお聞きしました。ご参加いただいたのは、LDC1年次の山田優志さん、瀬田千恵子さん、佐々木孝仁さん、2年次の海野航平さんです。



■ 家庭内に信頼貯金をつくっておくようにしています


―まずは、日々の勉強時間をどのように確保なさっているのかを教えてください


山田さん 平日朝はなるべく早く起きるようにして、6時起床で1時間、夜は在宅の場合は仕事の後1~2時間、出勤の場合は通勤に40~50分、往復で2時間かかるので、その間に本を読んだり、授業の動画を見たりして勉強時間を捻出するようにしています。仕事は、自分でできる範囲で調整しながら、「ちょっとこの日休んでいいですか?」と言いやすい環境をつくれるよう心掛けています。とはいえ、繁忙期には平日に勉強時間を取るのが難しくなります。そうした場合は土日を勉強時間に充てせざるをえないこともあるので、朝、子どものお弁当をつくるなど、普段からやれることはやるようにして、家庭内に信頼貯金をつくっておくようにしています。


―お子さんがまだ小さいとお聞きしました。


山田さん 子どもは2人いまして、5歳と0歳。手がかかる年頃でもあり、グループワークなどはチームメンバーに「なるべく9時以降にしてください」とお願いして、それまでになんとかして寝かせつけをしたりしています。なので、自分だけの時間、余暇の時間は全く無く、全部大学院の時間に充てている感じです。睡眠時間も短くなりがちですが、それはまあ仕方ないですね。忙しい日々ですが、とても充実しています。これまでは、忙しいといっても仕事だけだったのですが、今は仕事、勉強、そして家事育児といろんなことに忙しく、意識が分散されるので、忙しさも楽しめています。いろんなことをやっているからこそ、一つ一つ集中できるということもあるし、メンタル的にもいい気がします。



■ 日々、学び、成長しているという実感が幸福感につながっています


―瀬田さんは、「ワーク・ライフ・スタディバランス」いかがですか?


瀬田さん 私は独身なので、家族に気を遣うようなことはないので、自分の時間はフルに仕事と大学院に充てています。仕事と大学院のバランスは、もう…破綻しています(笑)。まず、朝は4時に起きて6時まで勉強しています。その後、シャワーして、仕事を開始。仕事は基本的にリモートワークで、客先に行ったりオフィスに行ったりするのは月に数回ほどです。気分転換のため、1週間に1、2回はシェアオフィスに行きますが、それ以外は自宅です。日中は目いっぱい仕事をし、18時以降は2~3時間、課題をやったり、グループワークをしたりする勉強時間に充て、12時頃に寝る、という生活です。一応、クロスバイクに乗ってお昼を買いに行く、週に1度はジムに通うなど、体を動かす機会をつくって気分転換するようにはしていますが、フリーランスなので時間の区切もなく、睡眠時間以外はフル稼働という状態です。


―どうしてそんなに頑張れるのですか?


瀬田さん 私はフリーランスで人材開発、組織開発の仕事を行っており、個人でもコーチングなどを行っています。仕事も人づくり、組織づくり、大学院で学んでいるのも人づくり、組織づくり、趣味も人づくり、組織づくり、という感じなので、時間の使い方は破綻しているかもしれませんが、全てがつながっているためか、苦ではありません。これほどの馬力を出せているのは、人の支援に関われているということが自分自身のエネルギー源になっているからだと思います。「学んで成長している」という実感があるからか、最近は「幸せだな」と感じることが多くなりました。以前、会社員をしていた時は、人事部ではあったのですが、人材育成に関わる仕事ではなかったので、学んだことを実践する場がありませんでした。今は、学んだ先から試すことができるので、学びが実践につながることが嬉しく、またそれができている現状にも感謝しています。私から「学び」を取ったら生きられません。それほど私にとって「学び」は重要なものなので、日々、学び、成長しているという実感が幸福感につながっている気がします。



■ リモートワーク&リモートスタディで短い時間でも家族の時間をつくれるように


―佐々木さんは、前回、インタビューさせていただいた際も、両立についてお話いただきましたが、やはりLDCで学び始めて、時間の使い方に変化はありましたか?


佐々木さん そうですね。勉強はしたいけど、仕事も忙しい、けれど家族も大事なので、この半年間、限られた時間の中でどれだけ集中してできるかを考えるようなりましたね。集中と効率を考えた時、私にとって重要なのは「環境を変える」ということです。環境を変えずに、仕事も勉強も…とやっていると、気分も滅入ってくるので、なるべく環境を変えるということを意識しています。その意味では、前にお話した日曜日の朝6時45分~9時頃までコメダ珈琲で勉強する「日曜朝コメダ」はうまく機能しています。朝勉強の後は、子どもをサッカーに連れて行くなど、家族との時間を過ごすようにしています。先日は初めて「子連れコメダ」もやってみました。私は自分の勉強や課題をやり、隣で息子は宿題やテスト勉強をやっていました。「親の背中を見せる」ではないですが、楽しんで学ぶ背中を見せて、大人になっても学びは続くし、学ぶことはつらいことではないということが伝わればいいな、と思っています。


―LDCに入ったことで諦めていること、できなくなったことはありますか?


佐々木さん もともとキャンプが好きで以前は結構、家族で行っていたのですが、今は土曜日に授業があるので行けていないですね。コロナ禍ということもあって、そもそも家族でどこかに行く機会は少なくなりましたが。一方で、仕事もオンラインになり、LDCもフルオンラインなので、仕事とLDCの授業の間に家族で晩ごはんを食べるなど、短い時間でも家族の時間をつくれるようになり、そこはありがたいです。とはいえ、切羽詰まってくると家族の時間が短くなってしまうので、そんな時は、家族が寝ている間に洗濯物を畳んだり、デザートの貢ぎ物をしたり(笑)、信頼貯金を貯める努力をします。



■職場の方々からは全面的に協力していただいています


―海野さんはどのように勉強時間を確保なさっていますか?


海野さん 「家では勉強しない」のが私のスタイルです。私は勤務先が医療機関なので、リモートワークではなく毎日出社しています。なので、勉強は家ではなく、職場でやっています。一人暮らしということもあり、家に帰ったらリラックスしてしまい、グループワークはまだしも、自分一人でやる課題や勉強はできないのです。特に2年次は自分で進捗を管理しながら自分の意思で進めていかなくてはならない課題が多くなってくるので、基本的に職場でやるようにしています。


―仕事の後、そのまま勉強している、ということですか?勤務先にはどう説明しているのですか?


海野さん 仕事を適当な時間で切り上げた後、職場の隣のコンビニで夕食を買ってきて食べ、職場の空きスペースへ移動し、勉強したり、授業を受けたりしています。私の職場はあまりオフィスっぽいつくりではなく、普通の家のように和室やリビングのような場所があちこちにあるので、空いたところを探して、そこでやっています。ちなみに自宅は職場から徒歩2分なので、疲れたら帰って寝てしまいます。職場の方々はみんな私が大学院に行っていることを知っていますし、職場をファイナル・プロジェクトの研究対象としているので、私の研究内容についてもよく理解してくださっていて、非常に協力的でありがたいです。上司も大学院に通っていたことがあり、修論の切迫感を体験しているためか、「来月から週4日勤務でいいよ」とまで言っていただいています。


―職場をクライアントにすることで、研究への協力を得ることができたわけですね。


海野さん そうですね。職場から研究への協力が得られたということもありますが、研究を通してスタッフの方々とコミュニケーションを取る機会が増え、これまでにないほど深い話をすることができたりもしたので、そういう意味でも、自組織をクライアントにして良かったなと思っています。いずれにしても、職場からの全面協力を受けてLDCの2年を走り切ろうとしているので、研究成果をいい形で職場に還元できたらと思っています。



■LDC生の学びの環境づくり


―LDC入学に際して買い揃えたものや、勉強する環境を整えるうえで工夫していることはありますか?


山田さん 昨年から仕事がリモートになり、リモートワーク用に、デスク、疲れない椅子、モニター、ヘッドフォンなどを一式揃えていましたので、LDCのために買ったものは特にありません。ただ、リモートワークスペースは変遷がありました。当初は子供部屋にデスクを置いてあったのですが、子どもがいるとリモートワークができないので、リビングに置くことになりました。ところが、金曜授業の時間帯などは後ろで家族が夕食を食べていて集中できない、ということになり、寝室を書斎にすることで落ち着きました。


佐々木さん 私も椅子やデスク、ライトなどは、昨年からリモートワーク用に設置していました。LDC入学後に変えたのは、本の置き場です。机の前に購入した参考図書を置くようにしました。身近に本があると、課題やっているときなども気軽に参照することができるからです。あと、私のデスクは子ども部屋にあり、子どもが塾のオンライン授業を受ける際などは、追い出されてしまうことがあります。そんな時は、別の場所にあるアウトドアチェアに移動し、クッションの上に天板が乗っている「テーブルクッション」を膝の上に置いて、その上にPCを置いて授業を受けたりしています。環境変えたい時などには、テーブルクッション、なかなかいいですよ。


瀬田さん 私も佐々木さんと一緒で環境を変えたい時などは、アウトドアブランドのスノーピークのローチェアをベランダに置き、パソコン持って行ってそこで授業を受けたりしています。リモートワークは昨年からやっていたので、デスクや椅子、ライトなどはありましたが、長時間、座っていることが増えたので、椅子に備え付けるクッションを買い足しました。あと、最近は本が増えてきたので大量に本が入る本棚を買いました。


海野さん 私は職場で使っているノートパソコンをそのまま使って、職場で勉強しているので、ガジェット類で何か追加で買ったものはありません。新しく買った物といえば、ストレッチポールとヨガマットです。体がガチガチになっているので、ストレッチポールで少しほぐしてから寝るようにしています。あと、湯舟にしっかり浸かるようになりましたし、整体に行くようにもなりました。お金を使っているのは、もっぱら体のメンテナンス系です(笑)


―確かに、体のメンテナンス、大事ですよね。そういう意味では、お食事などはどうされていますか?授業のある金曜の夕食や、土曜の朝食など、食事をする暇が無さそうですが…


山田さん 金曜日は18時半という微妙な時間なので、仕事が早く終われば、早めに食べることもありますが、授業の15分休みにかきこんでいますね。あとは、授業中にしれっと食べたりしている時もあります(笑)。


佐々木さん 私も授業の休憩時間に食べたり、子どもが塾に行く前に食事をするので、授業前に一緒にちゃちゃっと食べたりしています。食事の方はそれほど苦労していないですね。


瀬田さん 私は参考にならないかもしれません。まず、基本的に朝は食べないので、土曜の授業では昼まで何も食べません。金曜の授業前は、直前まで仕事をしているので、夕食は取れません。そこで机の足元に軽く食べられるスナック、お菓子などを置いておき、休憩時間にこっそり食べたりしています。空腹だと頭も働かないし、授業の際は、ちょっとしたお菓子を常備しておくといいと思います。


海野さん 私の場合、金曜日は17時半に仕事を終え、職場近くのコンビニへ夕食を買いに行きます。しっかり食べてしまうと眠くなってしまうので、おにぎり2個とチキンなど、夕食は軽めにするようにしています。あとは、「たけのこの里」を一緒に買い、授業中、こっそりつまみながら食べています。ピザとかを食べていたらまずいと思いますが、まあ、大人ですし、先生方もチョコ位なら許してくれるかな、と思っています(笑)。


―みなさんがどのような“オンラインキャンパスライフ”を送っているのかが垣間見え、楽しい座談会になりました。ご協力どうもありがとうございました!