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  • 2021.10.21
  • 入試
  • 2021年9月 リーダーシップ開発コース説明会レポート①[教員パート]

2021年9月18日(土)、大学院経営学研究科経営学専攻リーダーシップ開発コース(LDC)の説明会をオンラインにて開催しました。当日は多くの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。


本説明会では、本コースの特色や入試制度について、経営学研究科の教員から説明が行われた他、1年生、2年生の在学生8名がコースで学んできた感想を伝え、参加者からの質問に答える時間も設けられました。入学を検討されている方にとっては、活気あふれるコースでの学びの様子をうかがい知ることができる貴重な機会となったのではないでしょうか。


今回の説明会にご参加いただけなかった方にもLDCへの理解を深めていただけるよう、説明会レポートを「教員パート」「在学生パート」の2回に渡ってお届けいたします。


説明会は、以下の流れで開催されました。

◇経営学研究科委員長からの挨拶
◇ようこそリーダーシップ開発コースへ
◇コースのミッションと特徴/入試について
◇コース在学生の声(後日公開予定の「2021年9月リーダーシップ開発コース説明会レポート② 在学生の声」で詳しくお伝えします)
◇クロージングメッセージ
◇Q&Aタイム

※当記事の記載内容は2020年度、2021年度のコース運営に基づいています





◇経営学研究科委員長からの挨拶


オンライン説明会は経営学研究科委員長である山口和範教授の挨拶から始まりました。
「みなさま、本日はご参加ありがとうございます。リーダーシップ開発コース(LDC:Leadership Development Course)は2020年4月よりオンラインで開講し、今年2年目を迎えました。今やオンラインが当たり前になりましたが、実は2020年の2月までは通常の大学院授業が行われる予定で準備が進められていました。新型コロナの影響で急遽、オンラインに切り替えることを決断し、教員、スタッフ一同がリーダーシップを発揮し、他大がスタートを遅らせる中、予定通り4月初めからオンラインで全面開講することができました。


LDCの一番の特徴は修士の学位をオンラインのみで取れるコースというところです。開講時はオンラインと対面の併用を想定していましたが、オンラインでのコース提供を続ける中で、対面と比べても十分な学習効果が得られていることを確認し、オンラインのみで修士の学位が取れるように変更しました。もちろん対面授業の重要性も認識しているので、学期ごとに数回対面でも授業を行う予定でおります。また、キャンパスの利用や図書館などリアルの学校施設の利用も可能です。ただ、LDCはオンラインで全国どこにいる方にも学びの機会を提供していきたい、との思いから、修士の学位を“オンラインのみでも”取れるコース設計としました。今後、新型コロナの感染状況により、情勢も変化していくことと思いますが、修士の学位を“オンラインのみでも”取れるような形は変えずにやっていきたいと考えております。


本年は2期生を迎えており、1学年およそ20名前後という規模で運営しております。オンラインでの効果的な学習環境を維持するうえでは、この人数が適切ではないかと判断し、次年度も同程度の人数で運営していく予定です。本説明会では教員だけでなく、在学生のお話もあります。我々には耳の痛い話もあるかもしれませんが、そうしたことも含めて、LDCのことを知っていただき、もし、LDCで学びたい、と思われた方はぜひご応募いただけたらと思います」




◇ようこそリーダーシップ開発コースへ


続いて、リーダーシップ開発コース主査 中原 淳教授が登場。「本日は説明会にお越しいただき、ありがとうございます。まずはみなさんに、LDCの理念、特徴として、最も重要なことをお伝えしたいと思います」と話し始めました。


中原教授は「私が伝えたい最も重要なこととは、『リーダーシップ開発コースは、意図をもって、積極的に「MBA」ではない』ということです」と話します。経営学の大学院ということで、MBA(Master of Business Administration)と混同されがちなLDCですが、それとはまったく異なります。


・MBAはビジネスのジェネラリスト育成を目的とし、経営学を広く網羅的に学ぶものが多いが、LDCは人材開発・組織開発・リーダーシップ開発の高度プロフェッショナル人材の育成を目的とし、より専門に特化した内容を学ぶプログラムとなっている

・仮想ケースを扱うのではなく、ビジネスの課題解決を実際に行い、習熟した知識を活用して成果をだすところまでをカリキュラムに含めている

という点で、MBAとは学ぶ内容も目的も異なると指摘し、次のように話しました。


「もちろん、ビジネスを学ぶこと、経営学を知ることは大切です。ですが、ビジネスパーソンが学ぶ真の目的は、ビジネス上の課題解決ができることではないでしょうか。ビジネスを「Know(知る)」では不完全なのです。ビジネスを高度な知識に「もとづき「Do(実践)」できなくてはならない。


また、ビジネス上の課題が複雑化している今は、専門人材がコラボレーションしあって課題解決していく時代です。そこでは、ジェネラリストではなく、専門に特化した高度プロフェッショナルが求められています。そうであるとすれば、もっと専門に特化した社会人大学院が求められているのではないでしょうか。


実際、世界でもこの10年、これまでのMBAプログラムに対しての疑義が出始め、昨今では応募者の減少が報じられています。LDCは非MBAを積極的かつ意図的に掲げ、そうであることを誇っています。専門を『人と組織』に絞り、高度プロフェッショナルを育成することを目的とした大学院を目指しています」


さらに、LDCの特徴を3点挙げ、次のように話しました。
①人材開発・組織開発・リーダーシップ開発の高度プロフェッショナル人材を育成
②オンライン学習によるカリキュラム提供によりDX時代の人材開発・組織開発を牽引
③クライアントへのプロジェクト実施を修了要件とし、アカデミック・プラクティショナーを養成

「まずは①ですが、授業の3分の2以上が『人と組織』に関わる内容です。もちろん経営学を基盤にしていますので、経営学もしっかりと学びますので、修士(経営学)をお出ししています。②についてですが、コロナ禍により、人材開発、組織開発の世界でも急速にオンライン化が進展しました。個人的には、この20年間の変化よりも、この1年半の変化の方が大きかったのではないかという印象を持っています。研修も組織開発もオンライン化されて行われるようになった今、私たちはオンラインでも人材開発、組織開発を提供していかなければなりません。LDCでは、オンラインによるカリキュラム提供により、DX時代に求められるスキルや知識を身に着けることができます。③についてですが、LDCは研究を目的とした大学院とは明確に異なります。アカデミック・プラクティショナーを養成し、ご自身でクライアントを見つけて、クライアントへのプロジェクト実施を通して学ぶ、というところが特徴です」


その他にも、LDCの特長について、
・全ての授業はほぼ必修なので、同期は「クラスメート」になるため、志を同じくしている人たちとチームで互いに学び合うことができる。
・在学生の7割が経営学以外の出身。経営学を全く学んだことが無い人でも理解できる。
・必修科目中心のカリキュラムが組まれていることにより、経営学に基づいた人づくり、組織づくりを体系的に学べるようになっている。
・オンラインでの学習効果は対面授業と変わらないか、むしろオンラインの方が高いという研究結果も多数出ている。
・オンラインでのコース提供により、遠隔地からも通える、通学時間が節約できる。
・社会人大学院は年齢の高い男性が集まる傾向が強いと言われるが、LDCの在学生は職種や業種、男女比率、年代、居住地など多様な人が学んでいる。
といった点を指摘しました。


そして、LDCのヴィジョンとして、どのような未来を夢見ているのかを、下記のような言葉で語りました。
「私たちは夢見ています…LDC卒業生の多くが、各事業会社で、人材開発・組織開発のプロフェッショナルとして働いている未来を!
LDC卒業生の多くが、人事・組織などのコンサルティングファームを動かし、高度な課題解決を行っている様子を!
LDCの卒業生が、大学や大学院などで教鞭をとり、人材開発・組織開発を教えている未来を!
資源のもたないこの国ニッポンの「人材」をより高度にするお手伝いを、LDCの全メンバーが取り組んでいる様子を!
日本を「人材立国」へ!
あなたもLDCにジョインしませんか?」


最後に中原教授は、「このヴィジョンに共感してくださる方はぜひ、日本で唯一の経営学を基盤にしながら人材開発・組織開発・リーダーシップ開発が学び、現場にインパクトを与えられる人材を育成する大学院、LDCへいらしてください。一緒に学びましょう」と、話を終えました。




◇コースのミッションおよび入試について


続いて立教大学の副総長でもある経営学研究科経営学専攻主任石川 淳教授がコースのミッション、そして入試についての説明を行いました。


石川教授は「LDCのミッションは『豊かな経営学知識に基づいた次世代のリーダーシップ開発の促進』です。豊かな経営学知識に基づいた人材開発、組織開発、リーダーシップ開発を提供することができる高度プロフェッショナル人材を育成する、ということなのですが、なぜこのコースが立教大学にあるのか?みなさんも疑問にお持ちだと思います」と語りかけ、次のように話しました。


「1つめの理由は、立教大学の建学の精神にマッチしているからです。立教大学はキリスト教系の大学であり、リベラルアーツ教育を掲げています。リベラルアーツとは教養などと訳されますが、もともとは中世ヨーロッパで教養課程とされた、文法、修辞学、弁証法、および算術、幾何、天文学、音楽の7科目指す言葉です。これらは『自由な市民になるための術』だと考えられていました。一言で自由といっても、権力からの自由、勝手気ままにふるまう自由など様々な意味がありますが、我々の考える自由とは、カント哲学における自由、世の因果律から離れた自由を意味しています。自分の中にある偏見、差別意識、あるいは欲望に負けてしまう心からも自由になり、自由意志を持って他者のため、正義のため、社会のためにリーダーシップを発揮できる人を育成することが、我々の目指すところであり、立教大学の理念と重なるところなのです。


もう1つの理由は、これまでの研究、教育の積み重ねがあるから、です。2006年、立教大学にリーダーシップ研究所が設立され、以後、様々な研究がなされてきました。ですが、実はその前身である産業関係研究所には50年以上の研究の積み重ねがあります。また、立教大学経営学部では2006年からビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)というリーダーシップ教育のカリキュラムが行われてきており、企業や文科省からも高い評価を得ているなど、この分野の教育の積み重ねがあることも触れておきたいと思います。LDCでは、リーダーシップを身につけていただくことももちろんですが、リーダーシップ開発を提供することができる人材、組織開発、人材開発ができる人材を育成するためのコースとなっています」


続いて、出願資格、入試日程、選考方法、事前準備など2022年度入試についての説明がありました。詳細については、本文の最下部をご参照ください。




◇コース在学生の声

ここで、LDCで学んでいる1年生、2年生の在学生8名が、LDCでの学びについてプレゼンテーションを行いました。このプレゼンテーションの様子は、 後日公開予定の「2021年9月リーダーシップ開発コース説明会レポート② 在学生の声」 をご覧ください。




◇クロージングメッセージ
最後に、経営学研究科の各担当教員から次のようなクロージングメッセージがありました。


山口和範教授「本日はたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。本コースには、情熱を持った人たちが集まり、みなさん、自分たちのためだけでなく、世の中を変えようといった意気込みをもってこのプログラムに参加してくださっています。我々もみなさまのために全力を尽くして臨んでおりますので、ぜひ熱い思いを持った方にチャレンジしていただければと思います。4月にお会いできること、楽しみにしております」


石川淳教授「みなさま、本日はありがとうございました。英語の試験について少し補足いたします。我々は英語力について基準を設けているわけではありません。ただ、英語論文がある程度読めるようでないと厳しいですので、専門論文の読解力を含めてトータルで審査させていただきます。多様な方がいらっしゃいますので、みなさん英語力もまちまち。むしろ多少ならでこぼこがあっていいのではないか、とも思っています。また、我々は指導教授体制を取っているわけではなく、ゼミのようなものもありませんが、代わりに、全ての学生に対して常にアカデミックアドバイザーがつき、教員全員でバックアップする体制を取っています。教員全員でみなさまの教育に関わりたいと考えていますので、どの教員にも気軽に相談していただきたいと思います。みなさまと一緒に学べることを楽しみにしています」


中原淳教授「本日はありがとうございました。人生100年時代とか言われますが、私たちは未曽有の長い職業人生を生きることになります。そうした時代において、ウェルビーイングの観点で一番大きな影響を与えるとされているのは、『自己成長ができているという感覚があるかどうか』と、『誰かとつながっているという感覚があるかどうか』だとされています。もちろん、大学院だけがこの2つを高める方法、というわけではありませんが、LDCもそうした機会になりえるように思います。よろしければ、長い仕事人生を全うできるよう、一緒に学んでいきましょう。

ちなみに、LDCに最もフィットするのは『脳がちぎれるほど学びたい方』です。経営学も英語も問題ではありません。脳がちぎれるほど学び直したい、と思っているかどうかが重要です。多くの教員、多くの在学生たちと出会い、学び合えるLDCは、生涯の友が見つかる場でもあると思います。日本を人材立国、学習大国にする、という志のもと、私自身、このLDCには相当パッションを注いでおります。ぜひ志ある方にいらしていただき、素晴らしい2年間を過ごしていただけたらと思っています。来年、みなさんと一緒に学べることを楽しみにしています」




◇Q&A

閉会後、説明会参加者から寄せられた質問に教員や在学生が答えるQ&Aセッションが行われました。こちらの内容については、後日公開予定の「2021年9月リーダーシップ開発コース説明会レポート② 在学生の声」の後半部をご覧ください。




【2022年度入試について】
※出願手続き等の詳細が記載されている入試要項は秋~冬の公開予定です。新型コロナウイルス感染症の影響により、入試要項の公開が例年より遅れる場合があります。

◆出願資格
博士課程前期課程の出願資格要件を満たし、かつ、大学卒業後、出願時に学校・官公庁・団体・企業などで、常勤職員として1年以上の勤務経験を有する者。
※各研究科共通の出願資格もあります。詳細はWebページに公開されている資料をご確認ください

◆今後のスケジュール
入試要項 11月頃 
出願受付期間 1月7日(金)~1月20日(木)
筆記試験 2月20日(日):オンラインで実施
口頭試問 2月23日(水):オンラインで実施
合格発表 3月1日(火)
授業開始 4月
※入学試験関連の情報は「入試要項」を必ずご確認ください

◆選考方法
・書類審査
・専門論文(オンライン実施)
※専門論文においては、基礎的な英文の読解力も問う
・口頭試問(オンライン実施)
※書類審査および筆記試験により「口頭試問」対象者を限定する

◆事前の準備
・専門論文では関連領域の専門知識を問う問題が出題されます
・入試の過去問題を本学入学センターに請求いただくことが可能です
・詳しくは、本コースWebページ[よくいただく質問]-[入試について]をご確認ください
※新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、入試日程や入試方法等を変更する場合があります。詳細は必ず入試要項を確認してください。