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  • 2021.07.17
  • 在学生の声
  • 在学生インタビュー「気になっている方は、とりあえずやってみよう!と飛び込んでみてください」

2021年6月、二年次の光延詩乃さんにLDCの一年を振り返っての感想や、二年次に進めているファイナル・プロジェクトについて、お話をうかがいました。


LDC二年次 光延詩乃さん(freee株式会社 人事企画所属 )


―LDCに入学したきっかけを教えてください。

光延さん(以下敬称略): 願書を出すきっかけになったのは入社3年目、人事セクションに異動になったことです。ベンチャー企業だったこともあり、当時、社内には上司も含め、組織内HRの経験を持った担当者がおらず、評価報酬制度や等級制度の見直しなどの重要な施策も手探りで進めているような状況でした。私も自分で勉強しながらやっていましたが、やはりどの施策も自信をもって進めることができず、悩んでいました。そんな折、LDCの話を聞いたので、思い切って7月の説明会を聞きにいきました。会場には、700人もの人がいたので、「ああ、これは私には無理だ」と一度はあきらめたのですが、どこかで気になっていたのだと思います。12月、「ダメ元で出してみよう」と思い立ち、願書提出期限の5日前に出願書類を出しました。


―LDC1年次の学びは、光延さんにとって、どのようなものでしたか?

光延:今になってみると「全てのカリキュラムがつながっていたのだな」と感じます。いろいろなことがつながって、自分自身の成長を実感しています。それぞれの授業を受けているときは分からないのですが、夏休みや冬休みなどに振り返ったときに、「あ、あれとあれはつながっていたんだ!」と「分かる瞬間」が突然訪れるのです。失礼な言い方になりますが、先生方の講義を受けただけでは決してこの「分かる瞬間」は訪れません。グループワークを含む様々な実践の場があったからこそ、「分かった」のだと、今になってようやく「分かり」ます。


―昨年4月に入学した時と、今とではどの点が成長したと思われますか?

光延:4月入学時と違うのは、いい意味で「自分がやらなくてもいい。自分ができなくてもいい」と思えるようになったことです。様々なグループワークの機会を経て、「チームで達成すればいいのだ」ということがほんとうの意味で腹落ちしたのです。最初のうちは、「もっと自分を認めてほしい」といった思いがあり、同級生を共に学ぶ仲間というよりも、ライバルのように捉えていて、グループワークが上手くできませんでした。今思うと経験も知識も豊かな同級生たちに気後れしていたのかもしれません。 しかし、10月から12月にかけて、授業も仕事も忙しくなり、誰にも頼れないことで、自分を追い込んでしまい、気持ちも体調も絶不調に。辛すぎて、1月に初めて、みんなに「つらい」と打ち明けました。すると、LDCのみんなが快く手伝ってくれたのです。会社の人も家族も助けてくれ、「辛いときは周囲を頼ってもいいんだ」ということを、つぶれる寸前に気づきました。少し上向きになった3月に、組織クオリティ・デザイン・ラボの松本加奈子さんによる3日間の特別講座、「グループ・プロセスへの働きかけ(介入)入門編―ユースオブセルフを高める」を受講し、自分で勝手に壁をつくっていたことに気づきました。「自分ができないことを認め、周囲にお願いすることは悪いことではない。もっと頼っていいのだ」ということを心の底から学びました。


―ほんとうに大事なことを学ばれましたね。光延さんが取り組んでいるファイナル・プロジェクトについても教えてください。

光延: 不動産会社の営業部隊で、営業実績を向上させるうえでのマネジメント上の課題を抽出し、それらの課題解決に向けた業務改善や組織開発の施策を行い、事前事後で効果測定を行う予定です。そもそも目標管理に課題があったので、まずは日々の営業活動を見える化し、細かく管理していくプロセス管理を導入します。また、1on1ミーティングを導入し、店長たちがメンバーとの関係構築を図り、それぞれの課題に合ったフィードバックができるよう、複数のマネジャーがメンバー一人ひとりについて人材育成プランを話し合うなど、マネジメントスキルを高めるためのフォローアップ体制づくりも行います。


―先生方とのプロジェクト個別面談はいかがですか?

光延:自分では思いつかないフィードバックや、先行研究に関するアドバイスなどをいただけてありがたいです。また、共通のトピックの人たちとは定期的に輪読会、勉強会を行っているほか、Slackで相談するなどができているのもありがたいです。「わからないから教えて」と恥ずかしがらずに助けを求められる仲間がいることは心強く、本当に入学して良かったと思っています。仲間がいなければ、LDCを辞めていたかもしれません。この1年で人材開発、組織開発に対する考え方、人事の仕事への解像度がぐっと上がりました。


―今後LDCで学びたい、と考えている方にメッセージをいただけますか?

光延:案ずるより産むが易し。気になっている方は、とりあえずやってみよう!と飛び込んでみてください。今、日本には暗いニュースが多いですが、そんな日本を変えるには、一人ひとりがハッピーにならなくてはいけないですよね。人事という仕事はそれをお手伝いできる仕事だと考えています。日本をちょっとでも良くしたい、そのために課題解決したい、そうした思いがあるなら、思い切ってLDCに飛び込んでみてほしいです。

私、夢ができたんです。私自身、LDCで得たものがとても大きかったので、社会人がもっと気軽に学べるようになればいいのに、と思うようになりました。日本で社会人向けリカレント教育のサービスを創るのが、今の私の夢です。