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  • 2021.04.27
  • 授業
  • 「人づくりと組織づくりを学ぶ」 立教大学大学院リーダーシップ開発コース 入学ガイダンス&キックオフを開催!

4月3日(土)立教大学大学院経営学研究科経営学専攻リーダーシップ開発コース(以下、LDC)2021年度入学式、経営学専攻ガイダンス、リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトのキックオフが立教大学池袋キャンパスにて行われました。今年度の新入生は社会人20名と5年間一貫プログラム生2名を合わせた22名。昨年度はオンラインで行われたため、対面では初の入学式です。


午前10時からは11号館301教室にてガイダンスが行われました。20名が対面で参加し、2名がオンラインで参加しました。マスク姿の新入生たちは、中庭が見下ろせる広々とした教室で、静かに着席して開始を待ちます。換気のため開けられた窓からはひんやりとした空気が流れ込み、教室内にはピリッとした緊張感が漂っています。


はじめに、経営学研究科委員長山口和範教授が「入学、おめでとうございます。昨年は開講直前、新型コロナの感染拡大の影響で、急遽フルオンラインで行われることになりました。しかし、考えてみれば、大学が始まった中世からこのような形で集まって学ぶスタイルは変わらないわけで、現代においては、もっと早くから変わっていかなければならなかったのかもしれません。これからも、スタイルにこだわらず、新しいやり方にも柔軟に取り組んでいきたいと思います。リーダーシップ開発コースは、みなさんと一緒につくりあげるコースです。私たちもみなさんと一緒にがんばっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶。



続いて、リーダーシップ開発コース主査 中原淳教授が「みなさま、入学おめでとうございます。みなさまにお伝えしたい一番大事なことは、ここが一つのラーニングコミュニティであるということです。みなさんは、様々なコンフリクトの中でフィードバック、リフレクションを通してお互いに共に学んでいく仲間であり、教員もまた、ラーニングコミュニティの一部です。みなさまと一緒に学びながら、学び多きラーニングコミュニティをつくっていきたいと思います。本日のみなさんとの出会いを嬉しく思います」と挨拶しました。



経営学研究科経営学専攻石川淳教授からは「教務を担当します石川です。組織行動論、特にリーダーシップが専門です。みなさんの学びに少しでも貢献できるように頑張って行きたいです」との挨拶があり、藤澤広美助教からも「私も社会人大学院で学んでいた経験がありますので、みなさまの緊張、不安、よく分かります。みなさんのよりよい学びのためにサポートさせていただきますので、困ったこと、心配なことなどがあれば、ご相談ください。」と挨拶がありました。


授業運営のサポートを行う事務局スタッフの紹介の後は、新入生の自己紹介タイムです。一人ひとりが前に出て、自己紹介しながら今の気持ちを表す漢字を掲げ、「学びの場に帰ってきてワクワクドキドキしている」「みなさんとパーティを組んで山を登るような気持ち」「キャンパスの新緑の鮮やかさに心が浮き立った」「緊張と興奮で昨晩は眠れなかった」など、新たな学びの道へ踏み出す決意を述べていました。LDCはフルオンラインコースということで、関東近辺以外の地域からも集まっており、この日のために上京した、という人も数名いました。


休憩をはさみ、石川先生からミッション、コースの特徴についてのお話がありました。学部・研究科のミッションは「To cultivate business leaders in Japan capable of proposing innovative responsible business solutions.」、コースのミッションは「豊かな経営学部知識にもとづいた次世代のリーダーシップ開発の促進」となっています。「必修中心のプログラム」「金曜夜と土曜日に授業をオンライン開講」「実務家教員による実践的教育」といったコースの特徴の説明がされた後は、学習、キャリアなど様々な相談に乗り、学びをサポートする「メンター教員」の発表もありました。その後、LDC事務局の加藤走さんからコースの履修方法、ツールの説明などLDCでの学び方や過ごし方についての説明が行われました。


ガイダンスの最後に、山口先生から立教大学経営学部(COB)の学部生および大学院生全員が「リーダーとして社会に貢献する行動をとる」との誓いを立てる「プレッジ(Pledge)」の説明がありました。学部長室にはプレッジに対して全学生が署名したものが飾られています。本来は同じ用紙に署名するものなのですが、感染防止のため、今回は透明なシールに署名をし、それを1枚の用紙に張り付ける方式となりました。午前中の行事は、これで終了。午後は入学式や健康診断などが行われました。


18時からは入学後初めての実践プロジェクトとなるリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトのキックオフが行われました。この授業は、人材開発・組織開発・リーダーシップ開発の様々な概念を体感することを目的に、チームで協働して課題に取り組むプロジェクトです。



まずは自己紹介タイム。この授業を担当する中原淳先生、石川淳先生、藤澤広美先生、事務局スタッフの紹介が行われた後は、席順でグループ分けがされ、グループ毎に自己紹介。オンライン受講の2名は、教室の メンバーとZoomでつないでハイフレックスのグループワークです。


初めてのグループワークでしたが、ガイダンス後も行動を共にすることで、午前中よりはかなり打ち解けている様子。初対面とは思えないほどスムーズに進みました。
続いてシラバスの説明。中原先生は大学院での学びの意義について「研修での学びと大学院での学びは違います。研修は『打ち込みの学び』です。1、2日でこれだけは覚えてください、と打ち込みます。一方、大学院は『染み入る学び』です。2年間かけて、じっくり身に着けていく学びです。恐らく6月ごろ『なんで自分はここにいるんだろう。なにを学んでるんだろう』などと、もやもやしてくるかと思います。でも1年したら『あれもつながってる、これもつながってる!』と気づきを感じるようになっているのではないかと思います」と話します。


リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトの課題は「高校生、大学生、新入社員、新任管理職、中高年どれかを対象に自らが必要とするリーダーシップの概要、意義、事例を理解させる60分のオンラインミニワークショップをチームでつくり、実践せよ」というもの。ゴールは7月上旬に外部参加者を入れた形で開催される最終発表会です。


課題が明らかになったところで、今度はリーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトを行う5つのチームが発表となりました。受講生たちはチーム毎に集まり、グループワークがスタート。自己紹介から始まり、LDCに入学した理由など、どのチームも話し始めたら止まりません。時折、笑い声も聞こえるなど、和やかに進んでいきました。なお、5チームのうち1チームはメンバーのうち2人がオンラインだったため、教室の3人それぞれがPCに向き合う形でのグループワークとなりました。ハイフレックス型のグループワークは難しいのではないか、という事務局の心配をよそに、オンラインの壁を感じさせない楽しそうな雰囲気でワークを進めている姿が印象的でした。


最後は石川先生による「リーダーシップ」についてのミニレクチャー。次回までの課題も示されました。授業後も連絡先を交換し合うなど、初日から活発な活動が始まっている様子が見られました。次回からはオンラインでの授業となります。ここからどのようなラーニングコミュニティが育っていくのでしょうか。2021年度入学生22名の長い学びの日々がはじまりました。