※コースについて理解を深めていただくために説明会を開催予定です。ご興味のある方はぜひお早めにお申し込みください。
開催日時:2020年9月19日(土曜)10時30分~12時
詳細 :2020年9月 リーダーシップ開発コース説明会開催・申込み方法について
猛暑が続く中、8月7日~10日の4日間連続で選択科目のオンライン夏期集中講義「ケースで学ぶリーダーシップ」が行われました。初日は約3時間半、2日目から4日目までは、昼食をはさんで5時間以上という濃密な4日間です。
担当はヤフー株式会社で人事責任者を務め、現在はZホールディングス株式会社 常務執行役員の本間浩輔先生。第一線で企業経営に携わる本間先生の講義を受けられるまたとない機会とあって、選択科目にも関わらず、在校生の全員が受講するという人気ぶりでした。
「ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法」(ダイヤモンド社)「残業の9割はいらない ヤフーが実践する幸せな働き方」 (光文社新書)などの著作もある本間先生ですが、今回のテーマは「リーダーシップ」。星野リゾート社長の星野佳路氏、前ラグビー日本代表監督のエディー・ジョーンズ氏についてのドキュメンタリーの視聴が事前課題になっており、誰もが知るリーダーシップ事例を題材にリーダーシップを学びます。
とはいえ、単なるケースメソッド型授業というだけではありません。本間先生はクルト・レヴィンの「良い理論ほど実践的なものはない」という言葉を取り上げ、「リーダーシップを学ぶのなら自らがリーダーシップの実践者であるべき」として、受講者自身のリーダーシップ開発にも重きを置いたプログラムとなっています。
講義の狙いについて、本間先生は「今回の集中講義は、リーダーシップ開発コースの一部という位置づけですので、実務家である自分の立ち位置というのを意識しつつ、2つのことを念頭に講義内容を組み立てました。1つは受講者にとってイメージしやすく入り込みやすいケースを扱い、できるだけリアルなものとしてリーダーシップを学ぶということ。もう1つは、リーダーシップを知識として学ぶのではなく、発揮するものとして実践的に学ぶということです。リーダーシップを学ぶ人は自身でリーダーシップを発揮できなければ意味がないと思うし、組織に貢献できるというだけでなく、組織内の行動を俯瞰して見られるような目を養ってほしいと思っています」と話します。
実際、授業の中では、ケースについて討議を行ったり、本間先生からの講義を聞いたりするだけでなく、グループ内でメンバー同士、フィードバックを行うなど、自分自身のリーダーシップ発揮について気づきが得られるような仕掛けもされており、受講生からは「理論を学ぶだけでなく、リーダーシップを自分ごとにすることの重要性を実感した」といった声がありました。
3日目にはスペシャルゲストとしてエディー・ジョーンズ監督のリーダーシップをすぐ傍らで見てきた日本代表チームディレクターの稲垣純一氏が登壇。当時の日本代表チームを取り巻く環境なども知ることができ、リーダーシップを多角的に捉えて、理解を深めることができました。また、ヤフー社員の方々がTAとして参加。いつもとは違うメンバーが加わることで、受講生たちには活気が生まれていました。
本間先生はこの授業を通して、受講生たちに「学びの戦略について考えてほしい」と話します。「ビジネスの現場では『理論なんて学んでいないで、現場で仕事しろ』という人の方が大多数だと思います。ですので、みなさんにはぜひ、『個人がどう学び、それをどう現場に活かすのか』、社会人を続けてきた人が学ぶ意味を考えておいていただきたいです。いい理論を学んだら、それを自分の言葉、現場に通じる言葉で説明できるようにすること、理論と現場との橋渡しができるようになることが大切。ぜひ、学んだ理論を現場で実践するための『学びの戦略』についてもしっかり考えておいてほしいです」
自らの体験談を織り交ぜながらリーダーシップ理論を考察していく授業展開は、アカデミックとビジネス、両方を知る本間先生ならでは。思いのこもった熱い講義だけでなく、授業後に書き込まれた受講者のコメントに対し、1つ1つ細やかに丁寧に返答する姿勢に、受講生たちは多いに勇気づけられたようです。今回のような人材開発、組織開発に関わる特別な講義が受けられる機会がいくつも設けられているのもリーダーシップ開発コースの魅力の1つです。