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  • 2020.05.26
  • 授業
  • 「組織変革を学ぶワークショップを開発する」 リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト 中間報告会を開催

 4月初めにオンライン上で結成された完全オンライン・チームで、オンライン・ワークショップの開発に取り組むこと1カ月半。5月16日(土)の1、2時限、8時50分~12時25分に、リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトの中間報告会が行われました。


 リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクトのチーム課題は「組織変革を成し遂げた事例を情報収集し、その要諦を学べるオンライン・ワークショップをチームでつくること」。中間報告会では、5つのチームが順に「どのような組織変革事例を取り上げ、どのような要諦を取り出し、それをどのようなオンライン・ワークショップに落とし込むのか」をプレゼンテーションしました。


 大手IT企業、老舗の製造業、訪問看護施設、ソーシャルビジネス、ベンチャー企業など、取り上げた組織変革事例や裏付けとなる理論も様々、アプローチの方法もワークショップ計画も様々で、プレゼンテーションからもそれぞれのチームの個性が感じられます。全てオンラインでの活動に関わらず、どのチームも書籍や取材記事などの二次情報だけでなく、実際に組織内で組織変革に関わった人に話を聞いていて、事例研究に奥行きを持たせていました。一次情報を得ることで、単なる情報収集にとどまらず、組織変革事例についてのリアルな学びを得ているようです。


 各チームの中間報告に対するフィードバックを行ったのは、授業担当の石川 淳先生、中原 淳先生、藤澤 広美先生の他、山口 和範先生、佐々木 宏先生、鈴木 秀一先生、田中 聡先生。先生方や他チームの受講生から様々なフィードバックを受け、受講生たちは「理論を実践に結びつける」べく、6月後半の最終発表日に向け、オンライン・ワークショップの開発を進めます。


 全チームの中間発表後は中原先生から、このプロジェクトの真の目的!?である「リーダーシップ開発」についてのレクチャーが行われました。午後の時間は、チーム毎の「フィードバックタイム」となります。フィードバックタイムには、チーム毎にチームメンバー一人ひとりに対してチーム活動の中で気づいた相手の「強み」と「Area of Growth」についてのフィードバックを行います。フィードバックを受けた人は、自分がどう受け止めたかを話し、さらに「今後、どう高めていけばいいのか」について対話をおこないます。


 中原先生は、この「フィードバックタイム」の目的について、「他者からのフィードバックにより、自分以外の人にしか見えない自己の姿を知り、自己認識とのギャップに気づき、統合していくことで、リーダーシップ発揮に欠かせないセルフ・アウェアネスを高めること」だと話します。


 次回の授業は5月30日。受講生たちはチームメンバーと共に、自らのリーダーシップ経験を注意深く見つめ、リフレクションを続けながら「リーダーシップ開発」を学んでいきます。