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  • 2023.03.27
  • コースの運営
  • LDCでは教職員も“ガチ対話” 教職員振り返りミーティング開催

リーダーシップ開発コースでは、定期的に大学院で教鞭をとる全教員と事務局メンバーが集まってのLDC教職員振り返りミーティングが行われています。


通常の大学院では、研究室に所属し、担当教員から徒弟的に指導を受ける形で教えられていますが、LDCでは高度専門人材の養成を目的としているため、ほとんどが必修科目で構成されるコースワーク制度が設けられています。そのため、LDCでは特に、授業間、教員間の連携が重視されています。教職員振り返りミーティングは、コース全体でより質の高い学びが提供できるよう、授業で教えられている内容に重複が無いか、より効果的に学べるよう連携できないか、全体のバランスはどうか…などについて教員、事務局全員で振り返って改善点を検討し、次年度への改善策がまとめられる大切な機会となっています。


2022年度の教職員振り返りミーティングは、2023年3月11日、立教大学池袋キャンパスにて行われました。リーダーシップ開発コース開講年の2020年、翌年の2021年は学期ごとに開催されていましたが、今年度からは年に一度の開催となりました。「振り返り」が大切にされているLDCですが、果たして教員側の「振り返り」はどのように行われているのでしょうか?今回は貴重な教職員ミーティングの様子をレポートします。


開始時刻の少し前、教室へ行ってみるとそこには、LDCの対面授業でお馴染みの、ハイフレックスシステムがセッティングされていました。そうです。教員振り返りミーティングも対面とオンラインがミックスされたハイフレックス形式なのです。メイン教室以外にもブレークアウトルーム用に3教室が確保され、事務局によりしっかりとセッティングされていました。


事務局の事前準備はこれだけではありません。教員へのミーティング開催連絡と同時に共有されたのは、LDC事務局によるLDCがめざすゴールとミーティングの目的、趣旨を再確認できる「事前動画」と「在学生へのアンケート結果資料」。参加する教員はこれらの動画の視聴、資料の読み込みを行ったうえで当日参加するという、“反転授業”(主にオンラインを使用した事前学習を行い、その後に対面の授業で講義や意見交換を行う学習方法)形式のミーティングとなっているのです。事務局が、年に1度の貴重なミーティング機会を少しでも実り多いものにしようと、入念に準備を進めてきたことがうかがえます。


開始時刻の10時となり、山口和範先生から「LDCは2020年度に開講し、おかげさまで無事に3年目を迎えました。コースワーク制度を取っているということで、授業担当者のお互いの情報共有が重要です。貴重な機会ですので、しっかりと情報共有し、全体としてのカリキュラムを動かしていきたいと思いますのでよろしくお願いします」との開会あいさつ。当日欠席の先生2名以外は全ての教員がオンライン、リアルで参加しています。続いて中原淳先生からは「週末のお忙しい中ご参加ありがとうございます。3年目を迎えたLDCですが、3年間同じではありません。学生の特徴も1期、2期、3期、そして4月に入学予定の4期と変わってきています。教員も毎年少しずつ変わっていますし、科目も変わっています。このような変化に合わせて、授業内容や順番の入れ替え、授業の連続性の確保など、微調整していく必要があると思います。みなさま、本日はよろしくお願いいたします」といった挨拶がありました。


情報共有は事前に行われているため、その後はすぐに、5,6名ずつのグループに分かれての教職員ディスカッション分科会が始められました。


最初のセッションのテーマは「コース全体についての意見交換」。
•コース運営について気になっている点
• 各授業の状況や、コースアンケート結果を見ての感想共有
• 1年次授業から2年次授業への受講生情報の引継ぎ
などについて話し合われました。


各部屋での分科会が終わった後は、再びメインルームへ集まっての全体共有です。各部屋でそれぞれトピックは異なっていたようですが、より質の高い学びが得られるよう、授業内容や指導体制、課題の出し方からLDCで用いている各種ツールの活用まで、様々な意見が出され、変更点、改善策について検討されました。


続いてのテーマは「授業間連携、授業実施方法についての意見交換」です。分科会では関連する可能性のある授業ごとのグループに分かれ、修了生アンケートなどを参考に、在学生の学びがより深まるよう、授業間の連携について話し合われました。「たとえ講義内容に重複があったとしても授業の流れで必要な場合もあり、尊重するべき」などと、講師間で活発に議論されていました。また、授業内容や進め方の工夫などを講師同士共有しあう場面も見られました。分科会後の全体共有の場では「授業間連携や授業改善に有効だ」との意見が多く出され、次年度はさらに教員間での情報共有を進めていく方向で意見が一致しました。


時間ギリギリまで活発なディスカッションが行われ、教職員振り返りミーティングは終了。4月には新入生を迎え、さらに進化したLDCが始まります。